2011年2月1日火曜日

おら東京さ行くだ。

先週末、東京に行ってきました。
「インターンシップ」というものの選考に行ってきたのです。


「インターンシップ」というのは、実際に会社にお邪魔して
社員さんや他の大学生と一緒にする、職場体験のようなものです。
「シューカツ」をする学生の、たぶん半分くらいは体験しているようです。

本番ではないので、飛行機で行っても交通費は出ず。
なけなしのお金でチケットを買って、スーツを持って、
精一杯のおしゃれをして羽田空港に降り立ちました。


ずっと北海道で育ったぼくはほとんど東京に行ったことがないので、
やはり行ったら観光をしたくなるし、楽しみたくもなります。

選考一つだけのためにわざわざ行くのも気が引けて、
冷やかしで別の会社の説明会にも申し込みました。


一日東京を見て回って、友達の家に押し掛けて、
二人でお酒を飲みながらアジアカップの決勝を観ました。

次の日の朝、無事に選考を終えて、残るは説明会ひとつ。
東京駅の目の前にある、とてもとても高いビルが会場でした。

どこまでも高い吹き抜けの天井に、ぴかぴかの床。
受付のお姉さんに指示されてエレベーターに乗ると、思わず腰が抜けそうになりました。


エレベーターが、ぜんぶガラス張りなのです。


ゲームの中で飛んでいる魔法使いはこんな景色を見ているのか、と考えながら、
目をつぶってやり過ごしました。


二時間くらい、長い話を聞かされた後、説明会が終わり。
暗かった会場のカーテンが引かれて、また息が止まりそうになりました。

一面に見える、東京の高いビルの群れ。それが、ずっと果てまで続いていました。
きっと会社の人は学生を驚かせるために、狙ってやったのでしょう。

それを見て、「ああ、ぼくはこの会社では働けないな」と思いました。
世界が違ったのです。人間のいていい場所じゃないんじゃないか、と思ったのです。


でも、くたくたになって札幌に戻る最終便の飛行機に乗って。
窓から見えるきらきらした夜景を見ると、やっぱり
「ああ、東京で働いてみたいな」と、思ってしまう自分がいました。


明日、選考の結果が発表されます。
もういちど東京に行けますように、とお願いしながら、ぼくは布団に入ります。



帰りの飛行機から。とてもきれいな夜景でした。

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